ご挨拶
インヴィンシブル投資法人 執行役員
コンソナント・インベストメント・マネジメント株式会社
代表取締役社長
福田直樹
投資主の皆様には平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。インヴィンシブル投資法人(以下「本投資法人」といいます。)の第42期(2024年1月1日~2024年6月30日)(以下「当期」といいます。)の運用状況と決算についてご報告申し上げます。
当期のホテル業績は、国内の安定的な需要が堅調に推移したことに加え、インバウンド需要の急速な回復・伸長も相まって、前年対比で着実な成長を実現しました。各ホテルにおいて客室稼働率はコロナ禍前の2019年の水準をやや下回るものの、客室単価は2019年の水準を大きく上回る状況が続いたことで、コストの上昇を吸収し、結果としてGOPは2019年同期と比較して増加しました。
住居ポートフォリオも堅調に推移しており、人口の都心回帰の流れを受け、期中平均稼働率は過去9期における最高の96.7%を記録し、平均賃料坪単価も上昇しました。
財務面では、本投資法人として初となる個人投資家向けの投資法人債を発行し、資金調達手段の一層の多様化を図ったことに加え、借入期間の長期化、返済期限の分散化を図り、さらには固定金利借入比率を大幅に上昇させる取組み等により、財務基盤の安定性が大きく向上しました。日銀によるマイナス金利政策の解除を受け、金利動向を注視した財務運営に努めています。
これらの結果、当期は営業収益21,136百万円、営業利益14,635百万円、当期純利益12,900百万円となり、1口当たり分配金は1,917円とさせていただきました。当該分配金は、本投資法人が2010年2月に現商号となって以来、最大の1口当たり分配金となりました。
当期末後の7月には、2年連続となるグローバル・オファリングによる公募増資を実施し、フルサービス型ホテルである「アートホテル大阪ベイタワー&空庭(そらにわ)温泉」をはじめとする国内ホテル12物件を取得しました。取得価格総額1,000億円超の大規模な物件取得により、運用資産規模が6,500億円(取得価格ベース)を超える投資法人に成長しました。
この先も、コロナ禍から大きく回復している宴会・会議需要や地方へのインバウンド需要の取り込みを図るとともに、物件取得や、国内外のホテルにおける改装等の戦略的な追加投資などにより、分配金のさらなる上積みを目指して運営していく所存です。
投資主の皆様には、引き続き変わらぬご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。