ご挨拶

インヴィンシブル投資法人 執行役員
コンソナント・インベストメント・マネジメント株式会社
代表取締役社長

福田直樹

投資主の皆様には平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。インヴィンシブル投資法人(以下「本投資法人」といいます。)の第43期(2024年7月1日~2024年12月31日)(以下「当期」といいます。)の運用状況と決算についてご報告申し上げます。

当期における国内ホテルの業績は、安定的な国内需要に加え、回復・伸長するインバウンド需要も相まって、前年対比で着実な成長を実現しました。海外ホテルについては、大規模改修工事に伴う売り止めの影響もあって一時的に業績は低迷しておりますが、需要は堅調に推移しました。

このような環境の中、本投資法人は2年連続となるグローバル・オファリングによる公募増資を実施し、フルサービス型ホテルである「アートホテル大阪ベイタワー&空庭温泉」をはじめとする国内ホテル12物件の取得により、J-REIT最大規模を誇る本投資法人のホテルポートフォリオはさらに拡大し、内容の面でも一層充実したものとなりました。なお、当期中の2024年10月には本投資法人の旗艦物件である「フサキビーチリゾートホテル&ヴィラズ」が、ホテル部門で「World Luxury Hotel Award」3冠、スパ部門において「World Luxury SPA Award」3冠の計6冠を受賞しました。この賞は、「ホテル業界のアカデミー賞」とも称される、国際的に名誉あるものであり、本ホテルにおける高品質なサービスや多様な施設が高く評価されたことが受賞につながったものと理解しています。投資主の皆様にも、ぜひ機会があれば足をお運びいただけますと幸いです。

財務面では、金利動向を注視した財務運営に努め、借入期間の長期化、返済期限の分散化を図るとともに、金利上昇リスクへの備えとして、金利スワップ取引や固定金利による借入れの実施により固定金利比率の引き上げを図りました。

これらの結果、当期は営業収益25,555百万円、営業利益17,751百万円、当期純利益15,138百万円となり、1口当たり分配金は1,982円とさせていただきました。当該分配金は、前期実績を上回り、本投資法人が2010年2月に現商号となって以来、最大の1口当たり分配金となります。

この先も、環境としては金利も含めた各種のコスト上昇への対処が求められる局面が続くものと考えていますが、コロナ禍から大きく回復している宴会・会議需要や地方へのインバウンド需要の取り込みを図るとともに、物件取得や、国内外のホテルにおける改装等の戦略的な追加投資などにより、分配金のさらなる上積みを目指して運営していく所存です。

投資主の皆様には、引き続き変わらぬご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。